サービスには良し悪しがある

サービスには良し悪しがある

国が運営し求職者や失業者に対してさまざまな再就職支援を行っているハローワークを利用して仕事を探すメリットやデメリットとは何でしょうか。詳しくみていきましょう。

メリット

求人の紹介や就業相談、職業訓練校など就職・転職に関してハローワークが提供しているサービスはすべて無料で利用できるため、お金をかけずに再就職先を探したい人にとっては頼もしい機関です。
ハローワークでは地元の求人を多く扱っていますが、それは雇用促進による地域の振興を目的としているからです。雑誌や新聞の求人情報では扱っていないような求人も多いため、地元や身近な場所に転職したい人は使いやすいでしょう。

デメリット

ハローワークは国が運営している公的機関であるため求職者は一切費用をかけずに利用できます。同様に、人材を募集している企業も無料で求人情報を掲載できます。そのため、ハローワークには良い求人も悪い求人も集まりやすい、という特徴があります。求人情報は記載できるスペースが限られているため、掲載されていない条件もあります。その結果、実際に働きはじめてから「聞いていない条件がある」「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう人も少なくありません。
また、公的機関であるハローワークは開庁時間が平日の昼間(8時~17時くらい)と決まっています。土日祝日や年末年始は閉庁しているため、土日でなければ休みが取れない人や忙しい人は使いにくいのが現状です。インターネットサービスも利用できますが、できるのは求人の検索と閲覧のみでそこから応募することはできません。応募するにはハローワークを訪問しなければならないため、「時間が合わずなかなか行動できない」という人も多いようです。

ブラック求人に注意しよう

基本的にはどんな企業や団体が出した求人も受け付けられるため、さまざまな求人が集まっています。その中に「ブラック求人」といわれる劣悪な労働条件の求人や低賃金の求人が含まれていても不思議ではありません。身近な場所にあり無料で利用できるハローワークは使い勝手が良い反面、数が多く玉石混交の求人の中から希望の条件に適した仕事を上手く探すのは難しいでしょう。ブラック求人に捕まってしまわないように、どんな求人かしっかりと見極める自己防衛が必要です。求人情報に書かれている情報を鵜呑みにするのではなく、どのような職場なのか窓口の相談員に聞いてみましょう。ただし、職員によって対応にばらつきがあるため、質問や疑問など聞きたいことを明確にしてから相談するようにしましょう。