ナースセンターの役割
看護師等の人材確保の促進に関する法律に基づいて設置されたナースセンターは、急速な高齢化や医療を取り巻く環境の変化による看護師不足の解消に向けて取り組んでいる組織です。ここでは、ナースセンターとはどのようなところかを詳しく解説していきます。
ナースセンターとは
看護師の人材を確保するためにさまざまな取り組みを行っているナースセンターには中央ナースセンターと都道府県ナースセンターがあります。中央ナースセンターは日本看護協会が厚生労働省から指定を受けて、都道府県ナースセンターは各都道府県の看護協会から指定を受けて運営しています。ナースセンターで実際に行っている活動を詳しくみていきましょう。
「求人紹介」
ナースセンターは看護師専門のハローワークのようなものです。転職先を探している看護師と、看護師を雇用したい病院や施設の双方がナースセンターに登録しそれぞれが求めている転職先や人材を紹介してもらう、という仕組みです。ナースセンターには現場経験が豊富な元看護師が職員として働いているため、就業相談以外にメンタルヘルスの相談もできます。
「再就業支援の研修の実施」
「ブランクがあるから再就職してもやっていけるか不安だ」という人に向けて、ナースセンターでは最新の看護知識や技術が学べる再就業支援研修を行っています。医療の世界は日進月歩のせいか、「早く仕事に慣れるために事前に研修を受けておきたい」と考えるブランクがある看護師も多いようで、かなり多くの人が参加しています。
研修では採血や注射、輸液の管理といった基本的な看護技術からBLSなどの一時救命処置までさまざまなことが学べるようになっています。研修内容は各都道府県のナースセンターに一任されていますが、中には具体的な転職時期が決まっている人に向けて、病院や訪問看護ステーションに派遣として研修する実習中心のところもあります。
研修にはブランクがない人も参加できるので、自己のスキルアップのために参加したり経験不足を補ったりする人もいます。
興味のある人はこちらから
ナースセンターに興味があるなら、まずはどのような情報を発信しているのかみてみましょう。ナースセンターのサイトを下記に紹介するので参考にしてみてください。
ナースセンターでは求人情報や離職時に届け出ることが努力義務化された届出制度についての詳細、多様な働き方やキャリアの応援サイト、潜在看護師の把握調査などさまざまな情報についても分かりやすく説明しています。